※稼働品ですが、動作時間は計測していません。
■キズ汚れ程度
風防:小(ガラス薄キズあり)
裏蓋:小(メダルなし)
ベゼル:小
ベルト:新品社外品
カレンダー:早送り可能
概要
「5625-7010」は、King Seiko(KS)ブランドの中でも “56KS” 系列に属するモデルのひとつです。56KS シリーズ自体は、1968年頃から1975年ごろまで展開された、比較的高性能・高精度を志向した機械式自動巻モデル群です。
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5625-7010 はその中でも比較的初期(遅くとも1968〜69年あたり)に登場したモデルとされ、ヴィンテージ市場でも「初期型の KS」や「56KS 系列の変化期モデル」として注目されています。例えば、ある販売ページでは「1968年製 serviced」モデルとして紹介されています。
歴史的背景・シリーズ位置づけ
KS ブランドの起源・経緯:KS は、1961年に Daini Seikosha により開始され、同社が Suwa Seikosha と時計精度・デザイン競争をしていた時代の製品です。
“56KS” シリーズ:56KS は Suwa Seikosha 製のムーブメント(56系列)を用いた KS で、1968年〜1975年製造。 “ハイビート”や高精度志向のモデルが多数含まれています。
デザイン潮流:「グラマー・オブ・デザイン(grammar of design)」と称される、鏡面仕上げ+シャープなエッジを強調するセイコーのデザイン哲学がこの時期の KS に色濃く反映されています。
5625/5626 系列:56KS 系列には 5625(デイトのみ/自動巻)や 5626(デイデイト仕様)などのムーブメントがあり、5625-7010 は「5625」ムーブメントを搭載するモデルで、日付表示のみの仕様が多く見られます。実際、モデル名 “5625-7010” を検索すると「Hi-Beat Automatic Date」と記されていることがあります。
リファレンス 5625-7010 の特徴
ケースデザイン:一部の個体では、丸みを帯びたクッションやクッションに近いラグ形状が見られ、「グラマー・オブ・デザイン」寄りながらもやや70年代スタイルの雰囲気も併せ持っています。例えば、「Squarish case with short thin lugs」の記述あり。
ムーブメント&仕様:5625ムーブメント搭載、自動巻き、日付窓あり。ハイビート仕様を名乗る個体もあります(ただし、ハイビート=36,000振動/時とは限らず、セイコー的には 28,800振動/時 8振動/秒のモデルも「Hi-Beat」と呼ばれています)。
製造時期:1968~1969年あたりで製造された個体が多数確認されています(例:1968年製、1969年製のシリアルあり)。
コレクション市場での位置づけ:ヴィンテージ KS の中では比較的手が出しやすい価格帯でもあるようですが、個体の状態・オリジナル性によって評価は大きく変わります。例えば、セカンダリーマーケットでは数百ドル程度の取引実例あり。
なぜこのモデルが興味深いか
初期の 56KS 系列モデルである点:このモデルを通じて、KS ブランドが「高精度自動巻き」「ハイビート仕様」「デザイン革新」を目指していた時期の作品を振り返ることができます。
デザイン/ムーブメントの過渡期を捉えている:5625-7010 は「クラシカルな KS デザイン」から「70年代スタイル」への過渡的な要素を持つケースがあり、コレクター的には「スタイル変化を感じさせる興味あるモデル」となっています。
相対的に手が届きやすいヴィンテージ高級時計として:一般的な “グランドセイコー” に比べ、KS は価格帯が抑えめであるため、ヴィンテージウォッチ入門モデルとして注目されることがあります。実際、Reddit などのフォーラムでは「Older KS models from the late 60s to very early 70s are the best!!」とのコメントも。
購入・保有時の注意点
オリジナル/仕様確認:ダイアル、針、ケースバックメダリオン(KS ユニークメダリオン付き個体あり)、ムーブメント仕様(5625か5626か、日付のみかデイデイトか)などがオリジナルかどうかを確認することが大切です。
ヴィンテージ機械式ゆえのメンテナンス:既に50年以上経過しているため、オーバーホール歴、部品交換歴、防水パッキン劣化、ムーブメントの状態などを確認したほうが安心です。
ケース形状・研磨/ダメージ:ラグ形状やケースエッジのシャープさがデザイン上の魅力であるため、過度の研磨でエッジが丸くなっていないか、ラグが短くなっていないかをチェックすると価値維持に繋がります。
ヴィンテージウォッチ市場の価格/流通状況把握:このモデルの市場価格帯や流通数を把握することで、購入時や売却時の参考になります。
総括
5625-7010 は、King Seiko の自動巻 “56KS” 系列における初期かつ過渡的なモデルであり、時計としての性能・デザイン・歴史的文脈の三拍子を備えた興味深い一本です。特に「セイコーが機械式時計で高精度を追求していた時代」「KSブランドがGSと並びながらも独自の立ち位置を持っていた時代」を感じさせるモデルと言えるでしょう。
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ファッション##メンズ##時計##腕時計(アナログ)##自動巻き時計